ウズベキスタンに来て1ヵ月。
早くもこの国の法律を犯してしまい、逮捕された。
ウズベキスタンでは、写真に撮ってはいけない施設がいっぱいある。
(空港・駅・地下鉄・トンネル・橋・政府関係施設など)
昨日、首都タシュケントを観光していて、大通りを歩きながら競馬場(イパドローム)の写真を撮ったら、どうやらその隣が軍事施設だったらしい。
いつの間にか二人の軍人さんが背後に来ていて、呼び止められた。
「競馬場を撮りたかっただけで、隣にそんな施設があるとは知らなかった」と必死にロシア語で訴えたけど、デジカメを取り上げられ、建物の中に連行された。
それが14時半だった。
まず、カバンの中や身分証・パスポートをチェックされた。
緊急連絡先を書いた紙があったので、そこに電話で連絡が行った。
軍人さんたちも、この日本人のあまりの落ち込みっぷりと、悪気がなくて撮ったことを察しているようで、ロシア語で
「タシュケントは好きか?」
「水でも飲むか?」
「東京から来たのか?」
「どこで働いているんだ?」
「何才だ?」
「結婚しているのか?」
「車は運転できるのか?」
など、尋問ではなく世間話をしてきた。
やがて、セキュリティオフィサーと調整員さんが駆けつけてくれて、本当に助かった。
供述調書にサインをして、軍の偉い人の許可が出て、無罪放免となった。
デジカメの没収を覚悟していたけど、返してもらえた。
もちろん、画像はその場で全部削除した。
釈放されたのが17時。
拘束時間は2時間半だった。
寿命が縮んだ。
JICA関係者の皆さま、ならびに、ウズベキスタン軍の皆さま、大変ご迷惑をお掛け致しました。
申し訳ありませんでした。
そして、この国の恐ろしさを実感しました。
今日の1枚は、競馬場…
のはずだったけど、消してしまったので写真は無し。