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2015年11月 1日 (日)

国家建設と文字の選択 ウズベキスタンの言語政策

ウズベキスタンを説明する際に便利なキーワードの一つに「カオス」がある。

現地で使われているウズベク語についても、昔から軸がブレまくって、もうわけが分からない状況になっている。
ということが、まとめられている本。

『国家建設と文字の選択 ウズベキスタンの言語政策』
淺村卓生 風響社 2015年10月25日 発行
http://www.fukyo.co.jp/book/b211047.html

<目次>

一 ウズベク語表記をめぐる現状
 1 キリル文字とラテン文字の危うい並存
 2 ウズベク語の出版状況

二 ソ連邦期の言語政策と文字改革
 1 アラビア文字の改良
 2 ラテン文字化の模索
 3 共通ラテン文字構想とその挫折
 4 キリル文字化
 5 キリル文字の抱える問題点

三 ウズベク語表記の行方
 1 ラテン文字化前夜
 2 独立後のラテン文字化
 3 表象としてのラテン文字
 4 ラテン文字化政策の今後

国家建設と文字の選択 ウズベキスタンの言語政策

<内容説明>

母国語をどう書くのか
ソ連時代からの70年間に、アラビア文字→ラテン文字→キリル文字→ラテン文字と三度の変更。しかし、独立後20年の今日も、キリル文字とラテン文字が並存。知られざる中央アジアの大国の近現代史を、ウズベク語文字改革の変転からたどる。

ただ、この本で書かれていることは、あくまで現時点のことであって、10年後~20年後はまた全然違った状況になっていると思う。

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