国家建設と文字の選択 ウズベキスタンの言語政策
ウズベキスタンを説明する際に便利なキーワードの一つに「カオス」がある。
現地で使われているウズベク語についても、昔から軸がブレまくって、もうわけが分からない状況になっている。
ということが、まとめられている本。
↓
『国家建設と文字の選択 ウズベキスタンの言語政策』
淺村卓生 風響社 2015年10月25日 発行
http://www.fukyo.co.jp/book/b211047.html
<目次>
一 ウズベク語表記をめぐる現状
1 キリル文字とラテン文字の危うい並存
2 ウズベク語の出版状況二 ソ連邦期の言語政策と文字改革
1 アラビア文字の改良
2 ラテン文字化の模索
3 共通ラテン文字構想とその挫折
4 キリル文字化
5 キリル文字の抱える問題点三 ウズベク語表記の行方
1 ラテン文字化前夜
2 独立後のラテン文字化
3 表象としてのラテン文字
4 ラテン文字化政策の今後
<内容説明>
母国語をどう書くのか
ソ連時代からの70年間に、アラビア文字→ラテン文字→キリル文字→ラテン文字と三度の変更。しかし、独立後20年の今日も、キリル文字とラテン文字が並存。知られざる中央アジアの大国の近現代史を、ウズベク語文字改革の変転からたどる。
ただ、この本で書かれていることは、あくまで現時点のことであって、10年後~20年後はまた全然違った状況になっていると思う。
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