ハンターチャンス
ホームステイ先の部屋のドアノブは中国製で、半年も使っていれば自然と壊れる。
先週、部屋のドアの鍵が掛からなくなった。
ホストマザーは「すぐに職人を呼んで直す」と言うものの、真面目に直す気は無い。
そしてこの一週間、仕事などで外出するたびに、部屋の中の物が少しずつなくなっていった。
(ウズベキスタンの人たちは手癖が悪い、というのが1年半住んでいての実感)
JICAの住居に関するセキュリティ基準は厳しくて、窓に鉄格子を付けたり、玄関が鉄の二重扉になっている。
でもウズベキスタンでは、外部から敵が侵入してくるというケースは少なくて、対策としてはあまり意味が無い。
ノートパソコンや公用パスポートなど、本当に盗られたら困るものはスーツケースに入れて施錠している。
さすがのウズベキスタンさんでも、大きなスーツケースごとどこかにやって、知らんぷりという非道なことまではしないだろうと思っている。
貴重品以外は、どのみち半年後に全部置いて帰るつもりなので、なくなったところで痛くもかゆくもない。
また普段から炊事・洗濯などの家事を一切せず、ホストファミリーをこき使ってるという申し訳ないダメ人間からすれば、それぐらい構わない。
とはいえ、たぶんイスラム教にも「人のものを盗んではいけません」というような戒律があるはず。
ホストファミリーはムスリムで「神様」という言葉をよく口にするけど、本気で信じてるわけではないんだと思う。
今週は首都タシュケントに上京するため、4日間ホームステイ先のアパートを留守にする。
またフェルガナに戻って来たとき、どれだけ部屋がスッキリしていることか。。。
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コメント
イスラム教にはザカート(喜捨)というのが「信徒がやるべき5つの事(五行)」の一つとして定められていまして.....つまり金持ちは貧乏人に施すのが当然ということです。ちなみに他の4つは信仰告白(アラーの他に神はなし)・礼拝・断食・メッカ巡礼なので、それくらい重要という位置づけです。そうなってくるとちょっと所有の概念が違ってきますねー。
投稿: inudaisho | 2011年6月13日 (月) 00時56分
inudaishoさん、コメントありがとうございます。
たしかに現地の人たちからも、そう言われたことがあります。
だからといって、欲しいものを勝手に取って行くような行為が通用する社会というのは、いかがなものかと思うときもあるわけです。
異文化理解の難しいところですね。
投稿: なかがわ | 2011年6月13日 (月) 01時19分