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2011年5月27日 (金)

(3) テクノロジーを社会のために役立てる

ウズベキスタンでは、家族や友人など身近な人たちの間での助け合いの精神は強い。
それは素晴らしいことだと思う。
しかし残念なことに、もっと広い「国や社会のために」という意識が欠如している。

若い学生たちに「ここで学んだことや身に付けた技術を、いつか世の中の人々のために役立ててください」と言っても、理解されない。
それどころか、笑われてしまう。

大学内の看板

たしかに、ティムール・ダダバエフ著『社会主義後のウズベキスタン―変わる国と揺れる人々の心』(アジア経済研究所)という本にも、そのようなことが書いてあった。

ソ連崩壊後に育った新しい世代は、「計算」、「利益」、「冷静さ」、「感情や理想の否定」などが特徴的で、彼らは筆者もその中の一人である五歳上の世代の価値観を小ばかにする。(140~141ページ)

現在のウズベキスタンでは「社会のために何かをする」という言葉は単なる抽象的な理想論になってしまい、そのような言葉を口にした者は皮肉や嘲笑の対象になる。(188ページ)

大学を卒業したところで、国内に就職先や仕事が少ないという厳しい現実もある。
また、国家の体制により、さまざまな自由が制限されている。

でも、心底「そんな考え方じゃ、将来この国は絶対に良くならない」と思う。
なので、今年いっぱいの任期が終わるまで、どんなに笑われようが、コンピューターを使って社会に貢献することの大切さをしつこく言い続けたい。

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コメント

同感です。目先の成績や卒業に囚われてる学生が多いですね^^;

大学生の3割ぐらいは国からの奨学金で学んでいるわけで。

彼らには、国や社会を引っ張っていくことが期待されてることを知ったほうがいいのかな~と思います。

投稿: kura | 2011年5月27日 (金) 12時04分

kuraさん、お疲れさまです。

若い世代の人口が多いので、教育次第で今後どうにでもなる国だと思うのですが…
せっかく明晰な頭脳を持っているのに、なんだかもったいない気がしています。

投稿: なかがわ | 2011年5月27日 (金) 23時14分

ウズベク人の方たちを擁護するわけではありませんが・・
国民の大半は日本と違い中流家庭ではないので目先の利益を優先してしまうのはある程度致し方ないかもしれません。
そういう人達の生活水準を先ず引き上げないと国の発展等を考える余裕が無いと思われます。

投稿: Owl_Psychology | 2011年5月29日 (日) 22時01分

Owl_Psychologyさん、コメントありがとうございます。

余裕が無い、たしかにそういう面もあるのかもしれません。
私にはこの国の人々の生活を豊かにするような力はありませんが、夢や未来を見せることが役割だと思っているので、今できることを地道にやっていきたいと思っています。

投稿: なかがわ | 2011年5月30日 (月) 00時04分

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